君の居ない世界

最愛の息子を自死で亡くした母のブログです。

もっと…

毎日君に伝える想いと言葉 ー


「愛してる」


毎日毎日君に伝える。


どうして君が生きているときにもっと言わなかったんだろう。


言葉に出さなきゃ伝わらないこともあるよね?


思春期になって距離を置いたのは、君ではなくお母さんの方だった。


どうしてもっと君を愛してるって、君が世界中の何よりも大切だって伝えなかったんだろう。


もしいっぱいいっぱい伝えてたら何か変わっていたのかな…


君は小さいときから人見知りで、おとなしくて繊細で、誰よりも心優しい君のことを、男の子だからもっと強くたくましくなって欲しいと、お母さんは自分のエゴを押し付けてきたきた。


生まれたときはただ健康に育ってくれたらいいと願っていたのに…


変わったのは君ではなくお母さんの方だった。


君は君のままで良かった。

繊細で心優しい真っ直ぐな君で…


どうしてもっと君のことを認めてあげられなかったのかな。


お母さんは本当に馬鹿だよ。


君を喪って気づくなんて…


君のこと全然理解できてなかったよ。


きちんと君に謝って、もう一度やり直したいけど、


もうそれも出来ない。


ただ君に「愛してる」と伝えること以外は…


人生の意味…

君が居なくなってから、半年経った今でも、


朝起きると君が居ないのは夢じゃなかったって、現実なんだって、悲しくて寂しくなるよ。


21年前、天使のような君を産んだとき、


君の小さな手がお母さんの人差し指を力強く握ったとき、


自分の命に代えてまでも君を一生守り抜こうと思った。


私の人生でいちばんの喜びは君と出逢えたこと。


人生でいちばんの悲しみは君を喪ったこと。


もはや悲しみという言葉では表現できないくらいの苦しみと痛み。


人生がこんなにも不条理で残酷とは、生きることがこんなにも辛いなんて、生きる意味や人生って何だろう…


君はまだ21歳の若さで自らの人生に幕を閉じた。


君が居なくなっても、この地球は回り続けてて、世の中は何も変わっていない。


時だけが無常にも過ぎていて、そんな時の波に、母さんは生きている限り身を任せなくてはならない。


その波の渦中で立ち止まることも、のまれてしまうことも、あったとしても

時の波には逆らえない。


君と一緒に進むことも過去に戻ることも出来ないけど、


残された人生を君なしで過ごすしかないんだよね。


母さんがこの世を旅立つ時、人生の意味が解るのかな…


君を喪った人生の意味を…


今度もし生まれかわるのなら、もう人間にはなりたくないや…


でも、今度は君を母さんの命に代えてでも守り抜きたいよ。


悲しい夢

夢の中でも君を探してる…


君は夢に出てきても、姿形は見えないんだ。


昨夜は母さんが君を置いて旅に出て、慌てて君を迎えに行く夢を見たよ。


だけど君はいなくて、君をひたすら探し続けた。


雪の中、雨の中、みんなで君を探したけど、君はいなかった…


何で君はいなくなったのかな…


母さんが君の手を離してしまったから。


ごめんね…


もし今度また親子に生まれ変わったら、もう二度と君の手を離さないよ。


母さんの魂に刻みこんでおくよ。