君の居ない世界

最愛の息子を自死で亡くした母のブログです。

誕生日おめでとう

22年前の今日、君はこの世に生まれた。


誕生日おめでとう!


君はもうこの世にいないし、永遠の21歳だけど、お母さんが生きている限り君も一緒に年を重ねていっている。


君がお母さんのもとに産まれてくれて、君と出会えたことに感謝してるけど、


君は生まれてきたことを後悔したのかな…


そう考えると、お誕生日おめでとうと素直にも言えないような気がしてね。


だけど、やっぱり君が産まれてくれた特別な日だから


お母さんは言うよ。


22歳のお誕生日おめでとう!

お母さんの息子になってくれてありがとう。

君と出逢えてお母さん、本当に幸せだったよ。

これからもずっとお母さんの愛する息子だよ。誰よりも愛してる。


毒親

息子を自死に追い詰めたのは、
母親の私だと思う。


子育てをする中で、息子に死以外の逃げ道を見えなくさせてしまっていた。



責任感が強く、クソがつくほど真面目で、純粋で優しい息子。


前に進むことばかりに焦点をあて、一休みさせること、逃げ道はあることを教えてこなかった。


1人で悩んで苦しかったよね?


世界でいちばんの見方であるはずのお母さんに、甘えることすらできなかったよね。


君の心の苦しみや悲しみを解ってあげることができなかった報いを、今受けてるんだね。


お母さんが毒親じゃなかったら、君は自ら命を絶たなかったと思う。


どれだけ謝っても、君は戻ってこないけど、


9回目の月命日の日に思う。



本当にごめんね。


戻れない時間

時間は未来へと進んでいるのに、君への想いは過去へ戻っていく


決して到達できない過ぎ去った時間・・・


君と共有してきた時間は、もはやお母さんの心の中にしかない。


君のことを想えば想うほど、胸がつぶされそうになる。


君との楽しい思い出までもが、思い出すと悲しくて辛くて切なくて、考えることができなくなる。



君の部屋のカレンダーがついに1枚になった。


君がこの世にいなくても時は無常に過ぎていく・・・


過ぎていく時間に相反して戻っていく想い。



「生きていればいいことがある」という言葉ほど、説得力のない言葉はない。


生きる希望が見いだせないから。


自分の命よりも大切なわが子を自死で失った母親に、どんな希望が持てるの?


自責と、後悔と、もう二度と会えることのできない悲しみを持ちながら残りの人生に希望を見出すのは、私にはできない。


遺された娘の手前、友達の手前、社会生活を送っている中で、自分の気持ちに蓋をして生きているのがやっと。


もし、許されるのであれば、自分の人生を早く終わらせたい。


これが誰にも言えない自分の中の正直な気持ち。



だけど、それができないから、天命が尽きるその時まで生きるしかない。